ダルビッシュ有のメジャーでの通算成績は?数々の日本人新記録を樹立!その内容は?

ダルビッシュ有 メジャー 成績

MLBのサンディエゴ・パドレスに所属しているダルビッシュ有選手。

今年で38歳を迎えますが、開幕投手を務めるなどチームのエースとして活躍しています。

開幕戦では、WBCをともに戦ったドジャースの大谷翔平選手との初対決ということでも注目を集めましたね。

そんなダルビッシュ有選手は今年でMLB13年目になります。

常にメジャーの第一線で活躍し続け、その中で数々の記録を樹立してきました。

今回の記事では、ダルビッシュ有選手のメジャーでの成績や樹立した記録について詳しく説明していきます。

ダルビッシュ有の日米通算200勝

ダルビッシュ有選手は、まもなく日米通算200勝という大記録を達成します。

過去に日米通算200勝を達成しているのは野茂英雄さんと黒田博樹さんの2人しかいないため、史上3人目の達成となります。

また全て先発での200勝到達となれば、史上初めての快挙となります。

日本人MLB最多勝利数

ダルビッシュ有画像引用元:Forbes

ダルビッシュ有選手は、NPBでは日本ハムに在籍し93勝を挙げました。

そのためMLBで107勝を挙げると、日米通算200勝達成となります。

これは、日本人では歴代2番目に多いMLB勝利数となります。

それでは、日本人MLB最多勝利数を挙げているのは誰なのでしょうか。

それはロサンゼルス・ドジャースやニューヨーク・メッツなどで活躍した野茂英雄さんです。

MLB勝利数は123勝です。

野茂英雄さんは5年間NPBの近鉄バファローズで活躍したのちにMLBに渡り、14年間をアメリカで過ごしました。

ダルビッシュ有選手は今年でMLB13年目になります。

去年までの12年間で103勝を挙げたので、勝利数のスピードはほぼ同じペースです。

この記録はまもなく超えると思われます。

ダルビッシュ有選手は2023年に6年契約を結んだことで話題になりましたね。

パドレスのダルビッシュ有投手(36)が9日(日本時間10日)、2028年までの6年総額1億800万ドル(約142億円)の再契約に合意した。

30代後半を迎える選手との契約は縮小の一途をたどる大リーグで、今年8月に37歳を迎える右腕が結んだ6年契約は“超異例”。

米メディアも「42歳まで!」と驚きを持って伝え、何よりダルビッシュ自身が10日(同11日)に本拠地サンディエゴのペトコ・パークで行われた記者会見で「この歳で6年は、ないこと。未だに信じられない。皆が “ドッキリ”を仕掛けているんじゃないか、と思っている」と語った。

引用:Forbes

契約終了まで在籍したとすると2028年までの17年間をアメリカで過ごすことになります。

ダルビッシュ有選手がこれまで通り大きなけがや不調がなく投げ続けることが出来たら、日本人MLB最多勝利数を塗り替えることになるでしょう。

ちなみに、日本人MLB勝利数トップ10は以下の通りです。

  • 1位 野茂英雄(123勝)
  • 2位 ダルビッシュ有(106勝)
  • 3位 黒田博樹(79勝)
  • 4位 田中将大(78勝)
  • 5位 前田健太(66勝)
  • 6位 岩隈久志(63勝)
  • 7位 松坂大輔(56勝)
  • 8位 大家友和(51勝)
  • 9位 長谷川滋利(45勝)
  • 10位 石井一久(39勝)

参照元:SPAIA

この中でMLBで現役の選手は、ダルビッシュ有選手、前田健太選手の2人です。

最近は今永昇太選手や山本由伸選手など日本人メジャーリーガーもどんどん増えてきているので、さらに多くの勝ち星を挙げる選手も増えてきそうですね。

今後の日本人選手の活躍に期待です!

過去に通算200勝を達成した投手は?

ダルビッシュ有画像引用元:SPAIA

過去に通算200勝を達成した投手は26人います。

金田正一さんや稲尾和久さん、江夏豊さんなど名だたる方々が名を連ねています。

しかし、今世紀に入っての達成はまだ4人だけとここ最近はあまり達成者が現れなくなっています。

2000年以降の達成者は、

  • 工藤公康さん(2004年)
  • 野茂英雄さん(2005年)
  • 山本昌さん(2008年)
  • 黒田博樹さん(2018年)

となっています。

参照元:zakzak

その原因は分業制やローテーションの確立、メジャー挑戦が考えられます。

分業制とは、先発投手や救援投手など役割が決められることを言います。

昔は役割があまり決まっておらず、先発をしたり救援をしたりして勝利を挙げていたそうです。

最近は先発も救援もする投手は見ないですもんね。

ダルビッシュ有選手が史上初めての全て先発での200勝投手という点からも分かります。

また、ローテーションの確立も挙げられます。

昔は中1日や中2日で先発をするということも珍しくなかったそうです。

現在は怪我などを考慮して中6日での先発が一般的です。

登板数が減ることで勝利数も減りますもんね。

そして、NPBで活躍したらメジャーに行く選手が増えたことです。

2024年には、山本由伸選手、今永昇太選手、松井裕樹選手、上沢直之選手の4人がMLBに移籍しました。

佐々木朗希選手もメジャーを熱望していることからもMLBを目指す選手が増えていることが分かります。

NPBよりもレベルの高いMLBで投げるわけですから、勝利数は減ってしまうと考えられます。

こういった理由から200勝投手は現れにくくなっており、ダルビッシュ有選手が200勝を達成すると6年ぶりの達成者となります。

参照元:SPAIA

また、これまでに日米通算200勝を達成した投手は2人しかいません。

黒田博樹さんと野茂英雄さんです。

ダルビッシュ有選手が達成すると、史上3人目の快挙となります。

この時代に日米通算200勝達成することがとてつもなくすごいということがわかりますね!

黒田博樹さんが日米通算203勝、野茂英雄さんが日米通算201勝なので、ダルビッシュ有選手の日米通算勝利数トップまでも目前ですね。

きっと記録を塗り替えてくれることでしょう!

過去に日米通算200勝を達成しているのは野茂英雄(日78+米123=合計201勝)と黒田博樹(日124勝+米79勝=合計203勝)の2人だけ。

引用:YAHOO!JAPAN

日本人投手初の30球団からの勝利

ダルビッシュ有画像引用元:JSPORTSコラム&ニュース

ダルビッシュ有選手は日米通算200勝のほかに、日本人投手初の「30球団からの勝利」という大記録にも迫っています。

MLBは30球団で構成されているので、メジャー全球団から勝利を挙げるということになります。

この記録は、過去に21人しか達成していないとてつもない記録です。

過去に30球団からの勝利を挙げたのは、ランディ・ジョンソンさんやデレク・ロウなど歴史的なメジャーリーガーたちです。

この中にダルビッシュ有選手が入るなんてすごいことですね!

参照元:Wikipedia

ダルビッシュ有選手は、2023年7月に古巣のレンジャースから勝利を挙げ、これが29球団目からの勝利でした。

日本人最多記録は野茂英雄さんと黒田博樹さんの29球団からの勝利なので、ダルビッシュ有選手は日本人最多記録に並び、残すはオリオールズからの勝利だけとなりました。

ダルビッシュ有選手は、日本人初の30球団からの勝利をかけて、2023年8月にオリオールズ戦に先発登板しましたが、結果は7回4失点で負け投手となってしまい、達成することは出来ませんでした。

ダルビッシュ有選手は、まだ現役バリバリの投手ですからきっと達成してくれるでしょう!

ダルビッシュ有の輝かしい記録

史上3人目の日米200勝、日本人投手初の30球団からの勝利とダルビッシュ有選手が達成間近な大記録について紹介してきましたが、他にも多くの記録を持っています。

ダルビッシュ有の奪三振記録

ダルビッシュ有選手は奪三振に関する記録をいくつか持っていますので、紹介します。

まずは、MLB日本人選手最多奪三振です。

2023年8月のオリオールズ戦で通算奪三振数を1919個とし、野茂英雄さん抜いて日本人歴代トップに躍り出ました。

現在はその記録を1966個まで伸ばしています。

2000奪三振を達成すると日本人初となりますので、期待がかかりますね!

パドレスのダルビッシュ有は現地8月14日(日本時間15日)、本拠地ペトコパークでのオリオールズ戦に先発登板すると、6奪三振をマークし、MLB通算奪三振数で野茂英雄氏を抜いて日本人歴代トップに躍り出た。

引用:JSPORTSコラム&ニュース

また、MLB史上最速1500奪三振という記録も持っています。

2021年6月にドジャース戦に登板した際に1500奪三振を記録しました。

これまでのメジャー最速での1500奪三振到達はランディ・ジョンソンさんの206試合で、ダルビッシュ有選手はこれを9試合上回り、史上最速の通算197試合目での達成となりました。

初の200試合以下での達成ということで、MLBの歴史に名を刻みまし。

ダルビッシュ有選手はランディ・ジョンソンさんの記録を超えたことに関して自身のブログで、

「あのランディ・ジョンソンを超えたのは信じられないですし、凄く自信になります。」

と語っていました。

ダルビッシュ有画像引用元:ダルビッシュ有オフィシャルブログ

最年長開幕投手

ダルビッシュ有選手は、韓国・ソウルでのドジャース戦で開幕投手を務めました。

ドジャースの大谷翔平選手との初対決はとても盛り上がりましたね!

なんと37歳7か月での開幕投手は、メジャー全球団の開幕投手の中で最年長でした。

また、これが自身4度目の開幕投手で、田中将大投手に並んで日本人最多タイ記録となりました。

さらに2004年の野茂英雄さん、2022年の自身の持つ日本人開幕投手の最年長記録(35歳7ヶ月)を更新しました。

今年の開幕戦は、ダルビッシュ有投手にとって記録尽くしの登板となりましたね。

2年ぶり4度目の開幕投手は田中将大(ヤンキース、現楽天)に並び日本投手最多。37歳7カ月での先発登板は自身の日本投手最年長記録を更新した。

引用:サンスポ

野茂英雄と並ぶMLB実働12年

ダルビッシュ有選手は今年でメジャー実働12年目となり、野茂英雄さんが持つ日本人投手最長年数に並びました。

ダルビッシュ有選手は2028年までの契約を結んでいるので、単独トップになることはほぼ間違いないと言えるでしょう。

ちなみに日本人選手の最長記録は、イチローさんの19年です。

ダルビッシュ有選手が現在結んでいる6年契約を終えても、まだ16年なのでこの記録を抜くのは難しそうですね。

ダルビッシュは大リーグでの実働年数(出場した年数)が12年目。日本人選手ではイチローが通算19年出場しているが、投手の実働12年は野茂に並ぶ最長となった。

引用:日刊スポーツ

パドレスがダルビッシュ有と42歳まで契約延長した理由は?

ダルビッシュ有画像引用元:full-Count

2023年に36歳という年齢にも関わらず、6年総額1億800万ドル(約141億円)の長期大型契約を結んだダルビッシュ有選手。

「いまだに信じられない。ドッキリを仕掛けられているんじゃないか」と当の本人も驚いていました。

メジャーリーグで36歳以上の選手が6年以上の複数年契約を手にするのは史上初ということで、本当に珍しいことのようです。

では、なぜパドレスはダルビッシュ有選手と42歳まで契約を延長したのでしょうか。

この大型契約について、パドレスのAJ・プレラーGMは、

オフのトレーニングやピッチングへの意識を見れば、なぜ彼が球界最高クラスのパフォーマンスを出せるのかが分かる。年齢と共に成績が下降するようなタイプの選手ではなく、息の長い活躍が期待できる」というコメントをしています。

野球に対する姿勢が評価されて、今回の契約に至ったようですね。

年齢が高くなるにつれ、トレーニング方法や身体のケアがより一層重要になってくると思いますから、ダルビッシュ有選手のような高い意識を持っているということは長く活躍するために非常に重要な部分だと言えますね。

実際のところ、契約の前年にメジャー自己最多タイの16勝を挙げるなど、37歳となった現在も年々成長し続けています。

40歳を過ぎてもバリバリ活躍してくれそうですね!

他には、大型契約を結んだ理由はダルビッシュ有選手の投球スタイルにあるという考えもあります。

ダルビッシュ有選手は、11種類の変化球を投げ分け、さらにその変化球を常にマイナーチェンジし、調整しているそうです。様々な変化球を投げ分けて打者を翻弄する投球スタイルであるため、攻略しづらいのではないでしょうか。さらに、常に変化球をマイナーチェンジされては、なおさら攻略できないですね。

また、投球スタイルも適宜変えているそうです。

メジャーに移籍した2012年当時はフォーシーム主体でしたが、今ではカットボールが主体で、スライダーが中心だった時もありました。

年を取るにつれ身体の衰えはあると思うので、自分の身体とも相談しながらどういう球を投げれば打ち取れるかということを考えているのでしょう。

メジャーでは30代後半の選手はパフォーマンスが大きく衰えると考えられているそうですが、ダルビッシュ有選手にはこの常識を覆してほしいですね!

まとめ

今回の記事では、ダルビッシュ有選手のメジャーでの成績や樹立した記録について詳しく説明してきました。

最後に簡単にまとめてみたいと思います。

  • 日米通算200勝を達成すると史上3人目で、初の全て先発での日米通算200勝投手となる。
  • 日本人投手初のメジャー30球団からの勝利まであと1球団。
  • MLB日本人選手最多奪三振、MLB史上最速1500奪三振という記録を持っている。
  • 2024年に最年長での開幕投手を務めた。
  • 野茂英雄さんと並び、日本人投手最長年数を誇る。
  • 36歳以上の選手史上初の6年以上の複数年契約を手にした理由は、トレーニングやピッチングへの意識の高さや変化し続ける投球スタイルにある。

ダルビッシュ有選手は、様々な記録を樹立していることが分かりましたね。

今年でMLB13年目、38歳を迎えますが、現在も成長を続けパドレスのエースとして活躍しています。

日米通算200勝や2000奪三振などものすごい記録が達成される日も近いでしょう!

契約終了時は42歳とまだ先は長いので、これからもたくさんの記録を樹立してくれるはずです。

ダルビッシュ有選手の今後の活躍に注目です!