現在、右肩腱（けん）板損傷と診断されIL入りしているロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手。
今期前半戦は絶望的との報道もされてり、肩の状況が非常に心配されております。
そんな山本由伸選手ですが、昨年、ロサンゼルス・ドジャースと12年3億2500万ドル（約465億円）の契約をしました。
過去最長契約期間はブライス・ハーパー（フィリーズ）の13年ですが、それに次ぐ史上2番目に長い契約となります。
投手としては史上最長記録となります。
この記事では、山本由伸選手がロサンゼルス・ドジャースと締結した契約の内容について詳しく解説していきたいと思います。
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年俸の契約内容は後半増えていく「バックロード式」
山本由伸選手がドジャースと契約した年俸は12年間で均等に支払われるのではなく、後半になるにつれて増えていくといった「バックロード（Backload）式」が採用されています。
画像引用元：スポニチSponichiAnnex
今季の年俸は500万ドル（約7億1000万円）ですが、総額3億2500万ドルの中には5000万ドル（約71億円）の契約金が含まれており、契約金は全額2024年に支払われます。
契約の後半になれば年俸がアップする傾斜配分方式で、今季は５００万ドル（約７億１０００万円）、２５年１０００万ドル（約１４億２０００万円）、２６年１２００万ドル（約１７億円）、２７～２９年は２６００万ドル（約３６億９０００万円）、３０、３１年は２９００万ドル（約４１億２０００万円）、３２～３５年は２８００万ドル（約３９億８０００万円）となっている。
引用：中日スポーツ
今後6年間の活躍次第では、6年後にオプトアウト権を行使しFAで更なる大型契約を締結する事も可能となりますね！
2度のオプトアウト（契約破棄）が契約に含まれている
画像引用元：スポーツ報知
今回の契約の中には、6年目のシーズンを終えた2029年と8年目を終えた2031年に2度、オプトアウト（契約破棄）が付いた契約内容となっています。
ドジャースでの活躍次第で、更なる大型契約の可能性が秘められています。
25歳と年齢が若い山本由伸選手ならではの契約内容ですね。
但し、2029年までにトミー・ジョン手術を受けた場合や、右ひじの故障で負傷者リストに134日間連続で入るといった事があった場合には、破棄の行使が2031年と2033年のシーズン後に可能になり、契約最終年は2035年になるそうです。
2029年までに右肘の内側側副じん帯再建手術（通称トミー・ジョン手術）を受けるなどした場合、破棄条項の行使が31、33年のシーズン後に可能となると報じた。契約最終年は35年。同手術を受けなかった場合は既報通り、29、31年のワールドシリーズ後となる。
今回の山本由伸選手の右肩腱板損傷がどれぐらい長引くか、また最悪の場合手術をすることになるとオプトアウトの行使時期が長くなる可能性があります。
まだまだ若いですので、無理をせずまずはじっくりと調整して復帰してほしいですね。
本人の同意なしではマイナーリーグの降格は不可
今回のような超大型契約に盛り込まれる事が多いトレード拒否権、通称「ノートレード条項」は付帯されないそうです。
但し、山本由伸選手が他球団にトレードされた場合は移籍したシーズンのオフに山本選手が望めば契約を途中破棄できるオプトアウト権があります。
また山本由伸選手の了承なしにマイナーに降格されることはないという契約内容になっているようです。
これはすごいですね！
年間4往復分のビジネスクラス航空券付き
日米間の往復航空券についても契約内容に特典として盛り込まれているそうです。
航空券はビジネスクラスのチケットが年間4往復分で、1往復につき8500ドル（約119万円）までとなり、さらに家族用にもプレミアムエコノミークラスのチケットが年間1往復ついているそうです。
何から何まで至れり尽くせりな特典付きの契約内容ですね！！
日本食をできる限り提供する最大限の努力
今回の付帯内容で非常にユニークなものが、「日本食をできる限り提供する最大限の努力」という項目が盛り込まれていることです。
山本由伸選手にとって今年は目じゃーで迎える初めてのシーズンとなりますので、可能な限り日本食を食べて万全の体制で試合に臨みたいという意思の表れでしょうね。
それにしてもここまで細かい条項が盛り込まれるのはあまり聞いた事がないですね。
その他の付帯契約
画像引用元：デイリー
その他にも明らかになっているものとして、フルタイムで専属通訳とパーソナルトレーナー、フィジカルセラピストが付いたり、遠征先ではスイートルームでの宿泊になるなど、王様扱いの待遇となっています。
試合に向けての周辺環境の整備はこれでほぼ完ぺきという内容の契約になっていますので、あとはマウンドの上で山本由伸選手がどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみですね。
まとめ
以上が、山本由伸選手のロサンゼルス・ドジャースと締結した契約内容について詳しく解説してきました。
細かな契約内容を含め見ていくと、ドジャースがどれほど山本由伸選手を獲得したかったかという事がよく分かります。
ようやく調子を上げてきた矢先の肩の負傷ということで本当に心配ですね。無理せずじっくりと調整をして、またマウンドで躍動する山本由伸選手のピッチングが見えれることを願っています！
