大谷翔平選手の手取りは総額約417億円!契約金1014億円にかかる税金や諸経費の内訳は?

大谷翔平 手取り

ロサンゼルス・ドジャースとメジャー史上最高額の10年総額7億ドル(約1014億円)という想像もつかない金額で契約に至った大谷翔平選手。

その金額に驚いた方も多いと思うのですが、当然ここから税金や諸経費が差し引かれますので、大谷翔平選手の手元に残る金額は減ります

この記事では、総額1014億円からいくら税金がかかり、他の諸経費を差し引いた手取りがいくらぐらいになるのか?について詳しく調査しましたので解説していきたいと思います。

大谷翔平選手の契約金から支払われる税金と諸経費の内訳

 

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大谷翔平選手が契約した高額契約1014億円ですが、税金だけでざっくりですが合計約53.75%かかると報道されています。

米スポーツ選手の税金対策に精通するロバート・パイオラ氏が9日(日本時間10日)、約53・75%が税金になるとの見解を自身のX(旧ツイッター)で示した。

引用:サンスポ

各税金について細かく説明された記事がありましたので、そこから細かく計算して税金額を算出してみたいと思います。

税金の内訳は?

今回算出する税金額ですが、次の4つを前提条件として計算しています。

  • 独身でカリフォルニア州(アナハイム)在住で、年俸=事業利益=課税所得として仮定され米国所得が算出される
  • 米国在住183日以上で米国所得税の申告義務者となる
  • カリフォルニア州は住んでいる間の所得全てに対して州税がかかる
  • 10年契約であるが、1年平均でも連邦税、カリフォルニア税ともに最高税率が適応となる

また、今回の所得についてはアメリカでの契約となりますので、日本の税金はかからないものとしております。

非移住者の定義

  • 日本国内に「住所」がある
  • 現時点まで引き続いて1年以上「居住」がある

上記以外は非移住者となる。

① 連邦政府の税金(米国所得税):約375億4,924万円

  • 税金計算:174,238.25ドル+(7億ドル-578,125ドル)×37%=約2億5,896万ドル
  • 日本円換算:2億5,896万ドル×145円(12月現在)=約375億4,924万円

 

② カリフォルニア州税:約124億8,196万円

  • 税金計算:65,835ドル+(7億ドル-677,275ドル)×12.3%(最高税率)=6,148万ドル
  • 日本円換算:6,148万ドル×145円=約124億8,196万円

 

③ ソーシャルセキュリティー税(老齢者、遺族、障碍者保健):約2,323万円

  • 税率12.4%を雇用主と雇用者で半分ずつ折半する(実質負担率6.2%)
  • 但し、年間課税対象上限額が定められており、2023年度は160,200ドル
  • 日本円換算:160,200ドル×145円=約2,323万円

 

④ メディケア税(老齢者、障害者医療保険):約14億7,175万円

  • 税率2.9%を雇用主と雇用者で半分ずつ折半する(実質負担率1.45%)
  • 7億ドル×1.45%=1,015万ドル
  • 日本円換算:1,015万ドル×145円=約14億7,175万円

 

⑤ 州の傷害保険料:約11億1,650万円

  • 税金計算:7億ドル×1.1%=770万ドル
  • 日本円換算:770万ドル×145円=約11億1,650万円

 

①~⑤の合計で税金としては、10年総額1014億円に対して、526億4,268万円となる計算です。

引用:Yahoo!News

その他の諸経費の内訳は?

税金の他に大谷翔平選手は次の諸経費がかかっています。

  • エージェント・代理人契約手数料(約5%):50億7,500万円
  • 水原さんへの通訳料(約2%):20億3千万円 ※既に支払われていたと想定しての算出

2つの諸経費が10年分合計で71億300万円となります。

大谷翔平選手の手取りはいくらになる?

大谷翔平 デコピン画像引用元:YAHOO!ニュース

それでは、大谷翔平選手の手取りですが、

  1. 収入額:約1014億円
  2. 税金額:約526億円
  3. 諸経費:約71億円
  4. 手取額:約417億円

大谷翔平選手の10年間での合計手取りは約417億円となります。1年に換算すると約41.7億円ですね。

税金の金額もすごいですが、それでも差し引いても40億円以上手元に残るんですね。

但し、契約金の受取方法や節税手段により金額は変動します。

大谷翔平選手は個人で会社を設立していますので、会社で年俸を受け取り節税対策もされていると思いますので、上記の金額は一般的な計算で算出された手取り額となります。

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ただ、大谷翔平選手は本業の年俸とは別にスポンサー契約も多数あり、スポンサー料だけでも100億円にもなると言われています。

こちらはスポンサーが日本企業が多いので日本の税法が適応されると思いますが、年俸とスポンサー料を合わせるとさらに手取り額はビックリする金額になりますね!

大谷翔平選手の契約は大部分が「後払い」

大谷翔平画像引用元:中日スポーツ

ここまで大谷翔平選手の手取り額について計算してきましたが、実際には今回の契約で大谷翔平選手の契約金のほとんどが“後払い契約”となっているようです。

どのような契約内容になっているのか詳しく見ていきたいと思います。

「後払い契約」の内容は?

最新の記事では1014億円のうち994億円が後払いとなり、10年間は毎年200万ドル(約3億円)のみ受け取るという前例のない契約内容になっているようです。

10年契約なので10年間でたった30億円しか受け取らず、残りは契約が切れる2034年以降に受け取るようです。

物欲が薄く、以前よりお金に執着がない大谷翔平選手らしいです。

それでも年間3億円(税引き前)にスポンサー料があれば、普通の人に比べると十分すぎるぐらいの生活はできますね!!

ドジャースと10年総額7億ドル(1015億円)のスポーツ史上最高額の契約を果たした大谷翔平の年俸について、6億8000万ドル(約994億円)が後払いだと報じた。大谷の契約期間は、年俸200万ドル(約3億円)の計2000万ドルで、チームは契約が切れる2034年から43年までに後払いを無利子で支払う。ただ、ぜいたく税の基準となる総年俸(ペイロール)には毎年4600万ドルが加算される。

引用:中日スポーツ

「ぜいたく税」とは?

戦力均衡を図るために各球団の年俸総額が一定額を超えた場合、超過分に課徴金を課す制度となっています。

複数回超過するとさらに税率が上がります。

「ぜいたく税」の制度額は2026年まで限度額が決まっています。

  • 2023年:2億3,300万ドル
  • 2024年:2億3,700万ドル
  • 2025年:2億4,100万ドル
  • 2026年:2億4,400万ドル

「後払い」にするメリットとは?

今回の大規模な「後払い」契約ですが、大谷翔平選手のアイデアだそうです。

大谷翔平選手はとにかく“勝ちたい”という気持ちが一番強いですから、自分自身に大金を払う事で補強に影響が出て結果的にチームが弱くなっては本末転倒だとうことを理解し、このような提案をしたのでしょう。

ドジャースにとっても大谷翔平選手在籍中に払う年俸が大きく抑えられることで、他の補強にお金を使えますので、まさにお互いにとってWIN-WINの契約内容ではないでしょうか?

この契約は大谷のアイデアと言われ、一部の米メディアによると、他のチームにもこの契約を提案していた。自身の在籍する10年間でとにかく「勝ちたい」という願いが反映されている。これにより、ドジャースは大谷がいる間、大谷の年俸に苦しむことなく、補強費を注ぎ込める。大谷の異例の配慮によって、今オフも先発不足のチームにあって、約3億ドルの契約と予想される山本由伸争奪戦も参戦が可能になりそうだ。

引用:中日スポーツ

まとめ

以上が、大谷翔平選手の契約総額1014億円にかかる税金と諸経費について詳しく解説してきました。最後に簡単にまとめたいと思います。

  • 大谷翔平選手の手取りは総額1014億円から税金と諸経費を除き約417億円(年間42億円)
  • 契約の大部分が「後払い」となり、10年間は毎年約3億円のみ受け取る契約となっている
  • チームの勝利を優先し大規模な「後払い」契約を提案したのは大谷翔平選手

以前より大谷翔平選手にとって「お金」は重要な要素ではないと言っていました・

金額的には総額約1014億円と巨額の契約金となりますが、大谷翔平選手の提案によりドジャース側にとってもかなりお得な契約に至ったのではないでしょうか?

さらにはロサンゼルス・ドジャースと契約締結をする日本企業が続々と出ていますので、大谷翔平選手に支払う1014億円もあっという間にペイできるのではないでしょうか?