大谷翔平選手の右ひじ手術の内容は?執刀医はニール・エラトロッシュ医師が担当!

大谷翔平 手術 内容

2023年、メジャーリーグ史上初の2回目の満票投票でMVPを獲得した大谷翔平選手。

また、2024年2月29日には突然の結婚発表で、世界中に大きな話題を呼びました。

2024年から所属チームをロサンゼルス・エンゼルスからロサンゼルス・ドジャースに変え、新たなスタートを切りました。その契約金は10年総額7億ドル(約1015億円)と報じられ、世界中に衝撃を与えました。

また、同じドジャースには山本由伸選手も加わり、日本人選手の活躍がとても楽しみです。

全てが順調に進んでいると思われる大谷翔平選手ですが、実は2023年オフに右ひじの手術を行っています。

そのため、2024年シーズンは投手としての出場はせず、打者に専念すると言われています。

日本人初の本塁打王を獲得しましたし、打者だけでもチームの勝利に大きく貢献できるでしょう。

今回の記事では、大谷翔平選手の右ひじの手術について解説していきたいと思います。

ニール・エラトロッシュ医師はどんな人?

大谷翔平選手の右ひじの手術は、ニール・エラトロッシュ医師が担当しました。

2018年にも大谷翔平選手の右肘靭帯再建術(トミー・ジョン手術)を担当しています。

世界的なスーパースターである大谷翔平選手の手術を担当するということで、かなり高い技術力のある名医であることが予想されますが、どのような経歴があるのでしょうか。

アメリカで「スーパードクター」に選出!

ニール・エラトロッシュ医師は、医師界選出の「米国のベストドクター」にも2006年から選ばれ続けており、南カルフォルニアにおける投票で2008年から現在まで「スーパードクター」として選出され続けています。

その他にも、地元紙「ロサンゼルス・デイリーニュース」の企画する「LAスポーツ界で最もパワフルな50人」に医師でありながら選出されました。また、USAトゥデー紙でも「MLBで最もパワフルな100人」に選出されるなど、超名医として尊敬を集めています。

引用:full-count

過去の手術の成功例は?

ニール・エラトロッシュ医師は、数多くのアスリートの手術を行い、成功させています。

その代表例が、NFLのスーパースター、トム・ブレイディ選手です。

トム・ブレイディ選手が所属していたチームはボストンに本拠地を置いていたのですが、試合中に左膝の靭帯を損傷した際に、遠く離れたロサンゼルスにいるエラトロッシュ医師に手術を依頼しました。

手術は成功し、その後にスーパーボウルを4度制覇しました。

NFLでは他にもジョー・バロウ選手やアーロン・ロジャース選手などの手術を担当しています。

他にもNBAのトップ選手であるコービー・ブライアント選手やMLBのロナルド・アクーニャ・ジュニア選手などの手術も成功させており、幅広いスポーツの選手から厚い信頼を得ています。

肘だけでなく、肩と膝の権威として、これまでに野球界に限らず、多数のアスリートを救ってきたエラトロッシュ医師。

彼が担当してきた患者のリストを見るだけで、アメリカで最も信頼され、優れた実績を持つ外科医だと分かる。

引用:Yahoo!ニュースJAPAN

シルベスター・スタローンの義兄弟

実はニール・エラトロッシュ医師は、超有名ハリウッドスター、シルベスター・スタローンの義兄弟でもあります。シルベスター・スタローンの妻とニール・エラトロッシュ医師の妻が実の姉妹だそうです。

シルベスター・スタローンは、ニール・エラトロッシュ医師のことを「ニールは最高の医者であるだけではなく、俳優としてもやっていけるほどのハンサム」と語っていたそうです。

ハリウッドスターのお墨付きのイケメンということですね。

ハンサムであり、腕もあるなんてとても羨ましいですね。

「ニールは最高の医者であるだけではなく、俳優としてもやっていけるほどのハンサム」とスタローンは語っている。

引用:Yahoo!ニュースJAPAN

大谷翔平選手の右ひじ手術の内容は?

大谷翔平選手が受けた手術は、腱の移植と人工じん帯を用いての補強を一緒に行う「ハイブリッド方式」であったとニール・エラトロッシュ医師が明かしてます。

腱の移植はトミージョン手術、人工じん帯を用いての補強はインターナルブレースと言われています。

それぞれの治療方法について解説していきます。

手術を担当したニール・エルアトラッシュ医師はこう言っています。

『翔平と協議を重ねて決めた最終的なプランは、ひじを今後も長く使うために患部を修復し、生体組織を加えて健康なじん帯を強化するというものです。私は完全な回復を期待しています。2024年の開幕には制限無く打てる状態になり、来たる2025年の開幕には二刀流として復帰できると思っています』

引用:NHK

トミージョン手術

トミージョン手術とは、1974年にフランク・ジョーブという整形外科医が初めて行った手術です。

最初に手術を受けたのが、メジャーリーガーのトミー・ジョンであったためこう呼ばれるようになりました。

損傷したじん帯を切除して自分自身の主に手首の腱を患部に移植する方法です。

大谷翔平選手は2018年にも右ひじの手術を行っていますが、そのときはトミージョン手術を行いました。

大谷翔平選手にとっては初めてのトミージョン手術だったため、復帰したのは1年9か月後でした。

一般的に、2回目のトミージョン手術は1回目より長いリハビリ期間を要すると言われていますので、復帰までは2年ほど要してしまいます。

肘の腱や靱帯の損傷・断裂に対する手術。

フランク・ジョーブによって考案され、1974年9月25日に世界で初めてこの手術を受けた投手のトミー・ジョンにちなんでこう呼ばれている[1]。投球の際に肘の側副靭帯に大きな負担がかかる野球の投手が受けることの多い手術である。野球以外では、やり投など投擲系の競技者も受けることがある。

引用:Wikipedia「トミー・ジョン手術」

インターナルブレース

インターナルブレースとは、人工じん帯を患部に移植して損傷したじん帯を強化する方法です。

トミージョン手術よりも新しい方法で、復帰までの期間が短いのが特徴です。

まだ症例が少ない方法ではありますが、復帰までは7か月前後と言われており、トミージョン手術の半分以下での復帰が可能になります。

しかし、手術を適応できる損傷の種類が限られることがデメリットと言われています。

ハイブリット

これらのトミージョン手術とインターナルブレースを組み合わせたものがハイブリット方式です。

ハイブリット方式は、現在米国を中心に増加中の方法です。

日本人では、2021年にメジャーリーガーの前田健太選手がハイブリット方式を受けました。

手術は成功し、現在もメジャーリーグで活躍中です。

トミージョン手術では移植腱が生着するのに時間がかかることで、復帰まで長い時間を有します。

ハイブリッド手術の場合はその間、インターナルブレースが関節を支えてくれるので、より早く投球を始めることができるというわけです。

手術を担当したニール・エラトロッシュ医師は、次のように説明しました。

「2024年の開幕には制限無く打てる状態になり、来たる2025年の開幕には二刀流として復帰できると思っています。」

いち早く二刀流として活躍するためには、ハイブリット方式が最適であると考えたのでしょうね。

トミージョン手術の費用は?

ところで、トミージョン手術はいくらくらいかかるのでしょうか。

実際にかかる費用は手術費や入院費を含めて、60万円から70万円だそうです。

ただし日本では保険が適用されるため、実際に支払うのは10万円から20万円になります。

意外と安く済むことから、中高生がトミージョン手術を受けることもあるようです。

トミージョン手術は身近になってきているのですね。

医療費としては、手術費や入院費などを合わせて60~70万円はかかると思うのですが、保険が適用されて(実際の支払いは)3割とか2割になるので、10万から20万円くらいでできるんです

URL:full-Count

ただし今回大谷翔平選手が受けたのは、トミージョン手術とインターナルブレースを組み合わせたものがハイブリット方式であり、金額は3000万円ほどと言われています。

やはり一流選手である大谷翔平選手となれば、受ける手術もとんでもないですね。

「大谷選手の今回の右肘の手術は人工靱帯で補強する最先端の手術で総費用は3千万円ほどだったようです。右肘の不調に加えて脇腹も痛めているため、上半身はあまり動かせませんが、術後もマシンを使った下半身のトレーニングは毎日続けているそうです」(在米スポーツライター)

URL:女性自身

まとめ

今回の記事では、大谷翔平選手が2023年のオフに受けた右ひじの手術について詳しく解説してきました。

最後に簡単にまとめてみたいと思います。

  • 大谷翔平選手の右ひじの手術を担当したのは、ニール・エラトロッシュ医師。
  • ニール・エラトロッシュ医師とは、アメリカで「スーパードクター」に選出された経歴を持ち、数多くの一流アスリートの手術を担当してきた名医。
  • 術式は、トミージョン手術とインターナルブレースを組み合わせたハイブリット方式。
  • トミージョン手術は、日本では保険が適用され10万円から20万円で受けることができる。

大谷翔平選手が右ひじの手術を受けるのは今回で2回目ということで、負担を考えると少し不安もあります。

しかし、アメリカのスーパードクターが手術を行ったので、きっと大丈夫でしょう。

2024年シーズンは打者に専念すると言われていますが、無事に投手としても復帰して二刀流として活躍することを祈っています。